今回の講座は、熊本県立大学環境共生学部准教授であり、水俣環境アカデミア地域ステークホルダーフォーラム副座長でもある田中昭雄先生に、御講演いただきました。

過去50年間の日本人の暮らしの変遷を、家電製品やエネルギーの使い方の観点から捉えるとともに、環境家計簿である「みなまたエコダイアリー1」を活用して私たちの生活を見つめ直す方法について考えました。

 

1「みなまたエコダイアリー」とは:

水俣市では環境への負荷を低減していくために、地域丸ごと環境ISO(市役所、エコショップ、学校版や家庭版など)に取り組んでいます。2010年から始まった家庭版環境ISOが、環境家計簿「みなまたエコダイアリー」です。エコダイアリーの呼び名は水俣市のみで、全国的には環境家計簿と呼ばれています。

 

講座では、

・水俣市の最新エネルギー消費実態調査結果(温室効果ガス排出量調査)報告

・家庭部門は、石油危機以来、環境・省エネ対策の最重要課題であること

・エコダイアリーが、水俣市の温室効果ガス排出量推定に役立っていること

・エコダイアリーから見た水俣市民の暮らし及びエコダイアリーから分かるエネルギーの使用用途

・水俣市のCO排出量削減目標(2005年を基準年として、中期目標の

2020年までに32.7%削減)は、2015年の段階で約31%削減しており、実現の見込みであること

・1970年以降、年々、一世帯あたりのエネルギー消費量は増加傾向にあったが、1995年をピークにそれ以降は減少傾向にあること。しかしながら、エネルギー消費量は減少していても、光熱費の支払い料金は上がっていること、

などについて説明がありました。


田中先生IMG_1490縮小


全体 IMG_1499縮小


田中先生アップ IMG_1502縮小

                                   

また、4~5名ずつの少人数に分かれてのグループワークでは、「あなたの家のエコダイアリーを読んでみよう」と題して、家族人数が同じの一戸建て3世帯の1年間の電気料金データから、気づいたことを話し合いました。その後、グループの代表者が、家族によって人数が同じでも環境意識の違い、居住地の違い(都市部と地方、寒冷地と温暖地など)、オール電化かそうでないか、家族構成及び職業別(一家がほとんど勤めに出ているなど)などの違いにより、電気料金が大きく異なることなどの発表がありました。


グループワークIMG_1493


発表 IMG_1504縮小


御参加いただいた方からは、エネルギー消費量をグラフ化、データ化することによって分かることがあり、今後、自宅のエネルギーのデータ分析を行い、身の回りで無駄な電力が使用されているとしたら改善していきたいなどの意見も多く寄せられ、参加者の環境意識もより高めることができました。



平成29年度の水俣環境アカデミア市民公開講座は、今回で終了となります。平成29年度の8回の講座では、250名を超える多くの皆さまに御参加いただくことができました。平成30年度も、引き続き、地域の皆さまの生活に身近で役立つような講座を開催していきたいと考えていますので、今後とも皆さまの御協力をお願いいたします。















2018年03月06日更新