水俣市では、国立研究開発法人科学技術振興機構(JST)の日本・アジア青少年サイエンス交流事業(さくらサイエンスプラン)を活用して、タイ王国(カセサート大学)、台湾(国立台北科技大学)、シンガポール共和国(シンガポール社会科学大学)から10人の大学院生・大学生及び大学教授等を招へいし、水俣の教訓と地域の現状と課題を学び、地域社会の持続可能性を考えることをテーマとした研修を行いました。

 本研修では、アカデミアと連携している大学教授及び研修者等により、環境エネルギー学、海洋生態学、クリーナープロダクション等といった最先端の科学技術を学びました。また、地域住民による水俣湾の再生に関する講義やごみ分別見学・体験等、実際に地域住民と関わりながら、環境について学ぶことができました。さらに、水俣第一小学校との異文化交流事業、地域住民とのランチミーティング、各家庭へのホームステイを通して、地域住民と交流し、日本の生活文化を体験することもできました。
 研修の最終日には、九州大学において、GDPに代わる新たな経済的指標である「新国富」について学びました。


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研修1日目(12月12日)


 福岡空港到着後、福岡県にあるJR西日本博多総合車両所を見学しました。

 その後、水俣市に移動しました。


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  ↑JR西日本博多総合車両所 運転シミュレータ体験


研修2日目(12月11日)


 アカデミアにおいて開講式を行いました。

 その後、水俣第一小学校において小学5年生と異文化交流事業を行い、給食体験も行いました。

 午後は国立水俣病総合研究センターに移動し、国立水俣病総合研究センターの取組み説明や毛髪水銀濃度の測定及び水銀分析技術について学びました。


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   ↑開講式の様子


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  ↑国立水俣病総合研究センター



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  ↑国立水俣病総合研究センター


研修3日目(12月13日)


 エコパーク周辺にある水俣病情報センター、熊本県環境センター、水俣病資料館を見学しました。

 その後、アカデミアにおいて、熊本県環境センターの篠原館長によるクリーナープロダクションの講義、水俣環境アカデミアの古賀所長による水俣市環境行政概要の説明を行いました。

 夕方には、地域住民によるごみ分別作業を見学・体験しました。


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  ↑水俣病資料館を見学


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  ↑エコパーク水俣 水俣病犠牲者慰霊の碑


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  ↑熊本県環境センターの篠原館長による講義


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  ↑地域住民によるごみ分別作業を見学及び体験


研修4日目(12月14日)


 JNC株式会社水俣製造所及びみなまたエコタウンにある田中商店のガラスびんのリユース、リサイクル工場を見学しました。

 その後、愛林館へ移動し、愛林館の沢畑館長から愛林館の取り組みについて説明を聞きました。

 愛林館での研修終了後、水俣市役所仮庁舎に移動し、市長表敬を行いました。


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  ↑JNC株式会社水俣製造所を見学


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  ↑田中商店のガラスびんリサイクル工場を見学


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  ↑沢畑館長による愛林館の取組み説明


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  ↑水俣市役所仮庁舎にて市長表敬


研修5日目(12月15日)


 午前中、アカデミアにおいて、熊本大学の鳥居教授による環境エネルギー学に関する講義、SEAHORSEの森下様による水俣湾の再生に関する講義を行いました。

 午後からは、ホストファミリーや交流事業を行った小学生、水俣高校生などといった地域住民が参加して、ランチミーティングを行いました。ランチミーティングでは、水俣高校剣道部及び新体操部によるアトラクションも行われました。


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  ↑熊本大学の鳥居教授による講義


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  ↑SEAHORSEの森下様による講義


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  ↑ランチミーティング 各国紹介

  

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  ↑ランチミーティングの様子


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  ↑ランチミーティング 新体操部によるダンス


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  ↑ランチミーティング 剣道部


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  ↑剣道着を試着


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  ↑たくさんの地域の皆様に参加していただきました。


 ランチミーティング終了後、水俣市の各家庭にホームステイし、日本の生活文化に触れました。

 ご協力いただきましたホストファミリーの皆様、大変お世話になりました。ありがとうございました。


研修6日目(12月16日)


 アカデミアにおいて、熊本県立大学の堤教授による海洋生態学に関する講義を行いました。

 午後からは、水俣浮浪雲工房において、紙漉き体験と草木染め体験をしました。

 その後、翌日の研修のため、福岡に移動しました。


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  ↑熊本県立大学の堤教授による講義


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  ↑水俣浮浪雲工房において、紙漉き体験


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  ↑水俣浮浪雲工房において、草木染め体験


研修最終日(12月17日)


 九州大学において、馬奈木主幹教授による新国富による地域持続可能性についての講義が行われました。

 閉講式では、各研修生に対し、アカデミアの古賀所長を通じて国立研究開発法人科学技術振興機構(JST)より修了証が授与されました。


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  ↑九州大学 馬奈木主幹教授による講義


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  ↑アカデミアの古賀所長(右)を通じてJSTより修了証を授与


 今回のさくらサイエンスプラン水俣研修では、屋内の講義だけでなく、多くのフィールドワーク研修を行いましたが、そのどれもが魅力的な研修となり、研修生は多くのことを学ぶことができました。

 さらに、今回は地域の小学校との異文化交流事業、水俣地域住民による水俣湾再生に関する講義を行い、地域の皆様とより密接に関わることができました。

 水俣環境アカデミアは、今後も国内外の大学、研究機関等のネットワークを拡大し、さらに充実した研修を実施していけるように取り組んで参ります。


2019年02月18日更新