【設立の経緯と目的】
水俣国際交流協会(略称:MIFA)は、以前から水俣市と交流のあった台湾との競り舟を中心とした交流実績や、オーストラリア・タスマニア州デボンポート市との姉妹都市協定の締結などを見据えて、1995年(平成7年)5月13日に設立されました。
「地域に密着した国際交流を推進し、その活動を通じて会員の国際的な視野や感覚を育成し国際理解を深めるとともに、姉妹都市等世界の人々との友好親善を深めることによって、世界に開かれたまちづくりに寄与すること」を目的として、外国人との各種交流活動、外国の文化やことばに親しむ講座、国際人セミナー、国際ワークキャンプや小学生国際交流事業など、さまざまな国際交流や国際協力に関する活動を展開し、これらの活動を通じて、水俣に住む人々の国際理解を深め、地域の国際化を推進する一翼を担っています。 

【会員数】
協会の会員数は、2017年(平成29年)7月現在で個人会員・家族会員・学生会員・法人会員合わせて81会員です。
※随時募集中です。興味のある方は協会事務局(0966-61-1606)までご連絡ください。 


~以下、MIFAのこれまでのあゆみをご紹介します。~


MIFAの誕生   ~1995年(平成7年)~ 

 水俣市が音頭をとり、競り舟などを通じた台湾との交流、オーストラリア・タスマニアとの交流を今後進めようとする人々を中心として、数回の準備会を経た後、発起人9名の呼びかけにより、5月13日に「あらせ」で設立総会を開催し、MIFAが誕生。
 規約の制定や役員選出を行い、初代会長には原一夫氏(故人)を選出。総会後、祝賀パーティーが行われ、約100名が参加した。
 11月、ゲストにマイケル・ラッタ氏を迎えて、お国自慢料理の持ち寄りによる「友達ふやそう!国際交流パーティー」を開催。また、市からの委託事業として「中学生国際交流派遣事業」、「競り舟大会県内留学生招待事業」をそれぞれ実施。この年、水俣から初めてオーストラリアへ派遣された中学生たちによる「デボンポート感動体験!発表会」を開いた。


英会話教室スタート   ~1996年(平成8年)~ 
 
 2月、水俣市とオーストラリアのデボンポート市が姉妹都市締結。8月から水俣市初の国際交流員(CIR)となるタニア・エリオットさん(メルボルン市出身)が市役所に勤務。このタニアさんによる初心者向けの「英会話教室」をスタートさせた。
 8月、台北市で合唱交流会や小学校訪問を行った「水俣マミー・コール台湾演奏旅行」を実施。9月には「王立カンボジア舞踏団公演」の参加者をホームステイで受け入れ歓迎。ブライアン・バークガフニ氏(長崎総合科学大教授)による「国際交流講演会」や、県内の国際交流員・外国語指導助手のパネルディスカッションによる「国際化セミナー」も開催した。
 また、市の委託事業として引き続き「中学生国際交流派遣事業」、「競り舟大会県内留学生招待事業」を実施。この年7月には、会報「どれMIFA」を創刊。
 

台湾との交流が活発に   ~1997年(平成9年)~ 
 
 4月の「台北市マスターズ卓球隊受け入れ」に始まり、6月に「台北国際ドラゴンボート大会」への女子チーム参加、7月、袋地区の小中学生を中心とする「台湾友好親善旅行」と水俣市民競り舟大会への台湾チーム招待、そして12月には「マミーコール創立20周年記念演奏会」に参加した「台北市日新国小女声合唱団」との交流事業まで“台湾交流イヤー”となった。
 この年以後、毎年の恒例行事となっている日本一長~い運動場を使った「バイクハイク」も行われ、前夜にはバイクハイク参加の県内JET青年との「ふれあい国際パーティー」も開催された。
 また、春休み(平成10年)には「中・高生国際クイズ大会」を開催し、クイズを通して楽しみながら国際理解を深めることができた。
 一方、姉妹都市交流では、2月に水俣の「文化交流訪問団」がデボンポート市を訪問し、合唱・絵画・詩吟・アートフラワーの各分野で多彩な市民交流を展開。さらに8月、2代目CIRとなるジェイソン・グレイブさんが、デボンポート市から水俣に着任した。


多彩なゲストの国際人セミナー   ~1998年(平成10年)~ 
 
 この年から「国際人セミナー」がスタート。国際交流・国際協力に活躍するさまざまな人をゲストに、世界の各国事情や国際問題などに理解を深めようというもの。九州各県のCIR、テキサス州ユーレス市のシティマネージャー、MIFA会員などを講師に招き、計7回のセミナーを精力的に開催した。
 総会での羅錦模氏(熊本県国際交流員・中国出身)の講演会を契機に、「中国・桂林の旅」を実施。台湾からは小中学生の綱引きチームが訪れ市内の小中学生と交流し、台湾チームの競り舟大会への招待や水俣から台北市への友好訪問も行われた。
 デボンポート市との姉妹都市交流では、2月に「スポーツ交流訪問団」がデボンポート市を訪ね、剣道・空手・テニス・卓球・バドミントンの各競技等で交流。4月にはデボンポート市の訪問団が訪れ、同市の「文化紹介展」を開催し、昨年に引き続いて市民相互の交流を深めた。また、デボンポート市の高校生2名の短期留学も受け入れた。


コソボやモンゴルへの支援活動   ~1999年(平成11年)~ 

 この年、総会員登録数が200人を超え、設立時の約2倍となった。
 高校生会員の企画運営で「チャリティー・フリーマーケット&クリスマスパーティー」を開催。フリマの売上やパーティー参加者の寄付金は、ユニセフを通じてユーゴスラビア(当時)コソボ自治州の難民支援のために送金。国際交流から国際協力へと活動の幅を広げた。また、年末から翌年にかけて、大相撲巡業で水俣市を訪れた旭鷲山関の要請に応え、市民の寄付による古着(10tトラック2台分)を寒さに震えるモンゴルのこどもたちへ送った。
 CIRが講師となり定期的に開催されていた英会話教室も中級レベルへと発展。国際人セミナーも内外から多彩なゲストを迎えて計5回が開かれた。
 デボンポート市からは、これまでの最大規模となる62名の少年少女合唱団が訪れ、市内の各合唱団と共演し「水俣・デボンポート姉妹都市音楽祭」を開催、学校訪問やホームステイなどで多くの市民が交流を深めることとなった。


国際支援とJICA研修受入   ~2000年(平成12年)~ 

 前年のモンゴル衣料支援活動に引き続き、エルサルバドルとインド西部地震被災者への支援募金活動を展開。街頭募金の実施や市内事業所・施設等に募金箱設置の協力をいただき、集まった総額28万円近くの募金をユニセフを通じて現地支援のために送金した。
 この年から、市で始まったJICA研修(水俣病の経験と教訓コース)の研修生に対するホームステイや交流会等の支援を、MIFAで担当することになった。
 また、恒例行事となったバイクハイク&交流パーティー、クリスマスパーティーでは、市内外の外国人らとの交流が盛んに行われた。
 3年間、MIFA事務局として奮闘したジェイソン君が惜しまれて帰国。替わりに3代目CIRとなるジェニファー・フィールデンさんがオーストラリアのキャンベラからやって来た


国際会議にハローキャンペーンを展開  ~2001年(平成13年)~ 
 
 MIFA発展に尽力された初代会長、原一夫氏が勇退され、2代目会長として摂津隆祐氏が就任した。
 10月に開催された水銀国際会議の参加者を歓迎するため「ハローキャンペーン」を展開。市内の幼稚園・小中学校を巡回し、会議期間中のあいさつ運動を呼びかけ、英語での簡単なあいさつを教えた。
 熊本県青年海外協力協会と共同で「青年海外協力隊帰国報告会」を開催し、元隊員たちの発展途上国での活動と体験談を聞いた。また、ジンバブエに派遣されている水俣出身の協力隊員、松本和歌子さんの要請に応えて、同国の学校の子どもたちへ中古のピアニカやリコーダーなどの楽器を送った。さらに、アフガニスタン難民支援のために街頭募金活動を行った。


活性化に向けた組織改革の取り組み  ~2002年(平成14年)~ 
 
 停滞しつつあったMIFA活動の活性化を図るため、運営組織の改革を行い、各事業を分担して企画実施していく事業部制が新たに導入されることとなった。
 CIRとして料理教室や英会話教室で活躍してくれたジェニーさんが2年間の任期を終えてオーストラリアへ帰国。
 英語指導助手(ALT)のニコル・ローズさんを講師として「キッズ・イングリッシュ」がスタートし、小学生向けの人気ある事業となった。また、バイクハイク、クリスマスパーティー、競り舟大会台湾チーム招待など、MIFAの恒例行事となった事業の実施や、国際ワークキャンプの受け入れに取り組んだ。


中学生国際交流事業が始まる   ~2003年(平成15年)~ 

 子どもたちをデボンポート市へ派遣していた「中・高校生国際交流派遣事業」が市の予算などの都合で実施できなくなったため、これに代わりMIFA主催で、中学生を対象に英会話の実践や異文化体験、国際理解教育を目的とした2泊3日の宿泊研修「中学生国際交流事業」をスタートさせた。県立天草青年の家で実施し、28名の中学生が参加。
 4月の「みなまた春まつり」では、熊本大学等の県内留学生による「国際屋台村」を開催。5カ国の国際色豊かな料理を提供し、ホームステイでも交流を図った。
 中学生を対象にした英語講座「Let’s Enjoy English」が始まり、合同視察研修や「芦北町国際交流まつり」への参加など、芦北町国際交流協会との交流も始まった。
 豪雨災害の被災地などでボランティア活動に取り組んだ「国際ワークキャンプ」、「スローフード」を日本に始めて紹介した作家、島村菜津さんによる国際人セミナー、「みなまたマドンナ」写真展、本市初の中国からのCIR陳麗さんによる「中国理解講座」を実施。


着実な歩みを続ける   ~2004年(平成16年)~ 

 「キッズ・イングリッシュ」に熱心に取り組んだALTのニコルさんが熊本市へ転勤。陳さんが1年間のCIR任期を終えて中国へ帰国、新たなCIRとしてカナダからポール・マクレーさんを事務局に迎えた。
 活動内容に大きな変化はなかったものの、計画された事業を着実に実施しながら、来るべきMIFA10周年に向けて検討・準備を始める年となった。
 2年目を迎えた「中学生国際交流事業」は、国立大隈少年自然の家(鹿屋市)で実施し、充実した内容で33名が参加した。俳句づくりやゲームを楽しんだバイクハイク、英語の歌の発表やマジックショーで盛り上がったクリスマスパーティー、地域住民と一緒に汗を流し交流を育んだ国際ワークキャンプ、多彩な記事で紙面充実を図った会報発行などに取り組んだ。


10周年、新たなステップへ   ~2005年(平成17年)~  

 MIFA設立10周年を迎えた今年の5月、姉妹都市であるデボンポート市から6年ぶりに訪問団が来水。これまでの交流の意義を再確認し、平成19年の姉妹都市締結10周年記念事業に向けての協議が始まった。
 また、新たな活動へのチャレンジとして、「MIFA青少年国際交流基金」の創設を検討。これは、水俣の青少年が国際理解を深め、世界における日本や水俣の位置づけを見つめ直そうとして何らかのアクションをおこすとき、その支援を図ろうとするものである。基金の創設・事業の実施には、会員をはじめとする多くの市民の協力が必要とされる。目標額は100万円、基金の活用開始は平成19年を予定。
 MIFAは、この10年間の歩みを大切にし、世界に開かれた水俣の実現を目指し、さらに前進していくこととしたい。
 

ホームページの開設    ~2006年(平成18年)~ 

 MIFAのホームページが開設された。このホームページには、MIFAの活動内容やイベント情報などを掲載する。 
 6月には、デボンポート市姉妹都市協会で通訳をしているマーカス&理美子・リー夫妻が水俣市を訪れた。滞在中に水俣第二小学校の6年生と交流。子どもたちからは、デボンポート市のスポーツ、特産物、まつりのことなどについて、たくさんの質問が浴びせられた。 
 7月には、台湾からドラゴンボート団の一行(約50人)が来水。競り舟大会や恋龍祭に参加し、深い交流が図られた。 

  
姉妹都市締結10周年   ~2007年(平成19年)~ 

 オーストラリア・タスマニア州デボンポート市との姉妹都市締結10周年を記念し、中学生10人を含む30人の水俣市民が3月、現地を訪れ、記念調印とプレートの埋設、植樹を行った。 
 片道30時間の長旅もなんのその。デボンポート市民の熱い歓迎と温かいおもてなしを受け、両市の絆を深めることができた。 
 なお、今回参加した中学生10人に対して、平成18年に創設された「MIFA青少年国際交流基金」から、初めての助成がなされた(1人あたり3万円)。 

  
今年は、デボンポート市長がやってきた! ~2008年(平成20年)~  

 昨年のデボンポート市訪問に続き、4月に、デボンポート市長を含むデボンポート市民14人が水俣市を訪問。3泊4日のホームステイや様々な文化交流を通じて、水俣でのふれあいを楽しみ、たくさんの思い出がつくられた。 
 8月には、新しい国際交流員(CIR)のサリー・チャンさん(台湾出身、カナダ在住)が水俣市企画課にやってきた。MIFA事務局を担当し、携帯電話のメールによる英会話教室、おもしろ国際文化講座を開いている。 
  

300以上の作品が海を渡った ~2009年(平成21年)~ 

 水俣の子どもとデボンポートの子どもによる文化交流が実現した。 
 デボンポート市で7月7日に開催された「七夕祭りコンテスト」に、水俣の小中学生の絵や作文、詩などを送った。市内10の小中学校、431人の児童・生徒が参加し、307点の七夕や星座にまつわる作品が海を渡り、遠いデボンポート市の図書館などに展示された。 
 7月には、MIFA創設以来初となる、小学生を対象とした集団宿泊研修「小学生国際交流事業」を実施。募集定員を上回る28人が鹿児島県霧島市で英語、国際文化をはじめとする楽しくてためになる体験型研修に参加した。

 

 その後、小学生国際交流事業、国際ワークキャンプ、どれMIFAの発行等、通年事業を着実に実施してきており、姉妹都市交流に関しては以下のとおり交流が続いています。


~2010年(平成22年)~

 デボンポート市訪問団(4人)の受け入れ

 

~2011年(平成23年)11月~

 デボンポート市で開催される(1231日)「Lanturn Dreams Festival」に水俣市長をはじめ水俣市民のメッセージを送った。

 

~2012年(平成24年)9月 ~

 同年11月にデボンポート市で開催されるオーストラリアの姉妹都市会議の晩餐会時に披露するため、水俣市内の小中学生が描いた絵を送った。(計353枚)

 ・小学校(一小217枚、二小2枚、水東小10枚、葛渡小50枚)

 ・中学校(一中6枚、二中68枚)

 

~2013年(平成25年)3月~

 デボンポート市へ中学生4名を含む7名が訪問(2330日)。MIFAからも随行員が同行し旅の支援を行った。

 

~2014年(平成26年)9月~

 「馬」をテーマにした絵画等作品交流を実施。

 両市の小学生が「馬」をテーマにした絵画や書道作品を創作し、お互いの作品を交換、展示を行った。

   ・水俣市から80点(4校)の作品

   ・デボンポート市から42点の作品 

  交換した作品は、両市の市役所等で展示を行った。

 

~2016年(平成28年)2月~

 2007年(平成19年)2月に埋設したタイムカプセルの開封式を行った。

 

~2016年(平成28年)4月~

 姉妹都市締結20周年を記念して、デボンポート市訪問団来水(マーティン市長を含め8名)。滞在中は、水俣病資料館や市内の福祉施設を視察し、公害、環境、人権等に対する理解を深め、更に市内の保育園で園児と交流したり、茶道体験で日本の文化に直接触れたりする中で、市民との交流を楽しんだ。

 

~2017年(平成29年)3月~

 水俣市訪問団がデボンポート市を訪問(西田市長、福田議長以下22名)。姉妹都市締結20周年記念調印式では、両市長が今後更なる交流を約束する誓約書にサイン。20年にわたる友好の証として、2016年に植樹された桜の木の前で記念プレートの除幕式が行われた。また今回は、水俣高校生徒6人も同行し、ホームステイや現地高校の授業体験などで交流を深めた。